あいのき学童ブログ

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今帰仁村への要望書

2020.08.27

                                          令和2年7月9日

今帰仁村長 喜屋武治樹 殿

 

                                沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊3933番地
                                   特定非営利活動法人ハイビスカス
                                          理事長 徳田博信
 
                       旧兼次中学校跡地
                     無償貸与期限にかかる要望書

 

 時下 ますますご清祥のこととお喜び申し上げます。

 平素より当法人の運営に関しご理解ご協力を賜り感謝申し上げます。

さて、みだしの件につきまして、施設無償貸与期限まであと8か月となりました。
当初の契約では、契約更新ができるものと理解していました。平成30年7月4日付、今帰仁村から無償貸与契約更新できない旨通知がありましたが、
令和元年5月23日付で嘆願書を提出した通り、当法人は約2000万円の自己資金で校舎を改装し、スプリンクラーも補助金を活用して設置しました。
現在も返済途中です。無償貸与期限終了により、これからさらに自己資金を投入して施設を新設することは厳しい現状です。

 ご存じの通り、高齢化社会が今帰仁村でも例外なく増え広がり、介護が必要な高齢者も多くなっています。在宅では、家族に負担が増し、
介護疲れも社会問題化しており、悲しい事件も起きています。当法人も少なからず高齢化社会の手助けに貢献できているものと自負しております。
入居者様の生活の場を確保し安心して生活できるように今後も支援していきたいと思っていますので、契約更新を要望します。

 また、平成26年10月からは、介護施設と隣接する放課後児童クラブあいのき学童も当法人の運営で活動しています。

学童担当より、様々な補助事業メニューをご教示いただきましたが今年度はどのメニューにも該当できず、先が見えない状態となっているのが現状です。

 新型コロナウイルス感染症拡大防止のための休校時には、朝から学童で児童の受け入れをし、子どもの居場所を守り、保護者の就労を支えてきました。
今後も同様な緊急時には柔軟に対応していく所存であります。

子どもたちは日々楽しくすごしています。学童で成長しながら自分やお友達との問題と向き合ったり、家庭の事情を抱えていたりしながらも、
どの児童にも笑顔で学童期を過ごし、自信をもってここから巣立っていけるようにと一日一日を大切にサポートしています。

さらに今年度は定員がオーバーしているにもかかわらず、途中入所の問い合わせが多数あり、なるべく待機児童をださないよう努力して受け入れているとともに、
学童のニーズが高まってきているのを実感しています。

 当法人としては、令和3年3月末日までに、自己資金を投入しての施設の新設・移転は不可能です。学童施設に関しては、
今後も学童施設整備に関する補助事業が新たに出てくるものと期待し、村は幼稚園跡地利用に向けて整備を始めていただきたいです。
併せて、補助事業等を活用しての学童施設整備がスムーズに行えるよう準備(リサーチ等)をはじめていただきたいです。
子どもの居場所を守るため、安全に安心して過ごせる施設の整備がないことには居場所も作れません。

 当法人は、壁一つ隔て高齢者と子どもたちが生活する幼老複合施設に似た機能もあります。今でこそ新型コロナの影響で交流は持っていませんが、
実績としてはお年寄りと児童による年間イベントの共有、プレゼント交換などの活動をしてきました。
現在、国においては、人口減少、家族・地域社会の変容に対し「地域共生社会」を実現する方針を打ち立てています。
「地域共生社会」とは、相互に支え合い、子ども・高齢者・障害者なども支えられるだけでなく支え手となって活躍できる社会を言います。

その対策の1つに「高齢者・障害者・児童福祉の一体化」があり、幼老複合施設の増加はその流れにも合致しています。
介護施設入居者にとっては、無邪気で積極的な子どもたちと触れ合うことで、自然に笑顔が多くなる、子どもを守り育てようとする役割意識が生まれ、
人のために役に立てる存在価値を再確認し、生きがいが持てるようになる、動き回る子どもを見守ることで、気配り・目配りする機会が増え、
脳の活性化が期待できる等のメリットがあります。一方、子どもたちはお年寄りをいたわる気持ちが芽生え、高齢者の身体や認知症について理解が深まり、
優しくいたわる思いやりの気持ちが育まれます。

当法人が幼老複合施設のような施設として継続運営していければ、多様な人たちがお互いに支え合うことを当たり前とする「地域共生社会」を担う次世代を育てることにも大きく貢献するでしょう。

 以上を踏まえて、当法人の要望としては、無償貸与期限の延長を希望します。その間、再度期限まで運営の方法の摸索も怠らず前向きに法人運営を継続できるよう努力します。以上。

いつでもお気軽にご相談ください。

TEL
あいのき学童:0980-51-5377
宅老所ハイビスカス:0980-56-4916
住所
〒905-0428
沖縄県国頭郡今帰仁村字今泊3933
休日
日曜日、祝日、慰霊の日、年末年始

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